懐かしい思い出
あまりの厳しさのうえ、こき使うものだから、閉店後二人でファーストフード店に向かい、夜が更けるまで店長の愚痴を言ったことも。
厳しさから新人はすぐに辞めて行ってしまうので、ぼくらは夏休みのような長期休暇は、ほぼ毎日のように働いていました。休みの日ですら、突然電話が鳴り「出てくれないか?」というのも毎度のことでした。お陰で高校を卒業する間近には二人とも、店長無しで店を廻せるまで成長していました。
今思えば、学生時代に仕事の厳しさを教えてくれた店長には感謝の気持ちで一杯です。現在の職場でも、あの頃の忙しさと厳しさに比べたら大した事無いと思うことがありますから。
いろいろと思い出しているうちにラーメンが出来上がりました。味はあの頃と全然変わらない。むしろ久しぶりに食べたお陰で一層に美味しく感じました。
「君らほど根性あるバイトはまだ現れてないなぁ。どうだ、また働かないか?」
なんて、笑いながら言われました。僕らも笑って返しましたが心では二人とも同じ事を考えていたでしょう。絶対ごめんだってね。